ピンブラブログ

音楽と猫をこよなく愛する若干隠居気味のバンギャルブログ。

【2009】ムック『球体』【名盤】

このコーナーは2009年リリースの音源をひたすら絶賛するコーナーです。


球体(初回限定盤A)(DVD付)球体(初回限定盤A)(DVD付)
ムック Tatsuro Miya

曲名リスト
1. 球体
2. 咆哮
3. アゲハ
4. ハイドアンドシーク
5. 陽炎
6. レミング
7. オズ
8. 浮遊
9. 讃美歌
10. 空と糸
11. hanabi

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2008年にワールドツアーを行ったムックが、L'Arc〜en〜Cielのken氏をプロデューサーに迎え制作した通算9枚目のフルアルバム。
トータルで48分と、コンパクトながらもバンドのパワーや勢いを感じさせる1枚に仕上がっている。

前作『志恩』は、オリエンタル要素を取り入れつつ、打ち込みやダンスビートを多用し、さまざまな音の可能性に挑戦している感があった。
そして今作は、その辺を上手く消化しつつ自分たちのものにした印象。
海外の影響を受けたためか、とにかくメタル色が強い作品。

冒頭のSE「球体 -instrumental-」が荒廃した大地を連想させ、その名の通り凶暴な猛獣の雄叫びを彷彿させる「咆哮」、イントロのクリーンなギターが栄える「アゲハ」など、激しくヘヴィーな楽曲が次々と畳み掛ける。
全体の構成はシンプルに研ぎ澄まされ、音圧がより響くように。
Vo.逹瑯の声もパンチが効いていて良い。
楽器隊のレベルもガッツリ上がっていて、『アンティーク』や『痛絶』をヒヤヒヤしながら聴いていた私はただただ目から鱗が落ちるばかり。
すっかり貫禄が出たかと思いきや、密室時代を彷彿させる情緒的な歌謡メロディーも盛り込まれており、ニヤリとさせられる部分も。

そして特筆ベきは9曲目「賛美歌」。
女性のコーラスが美しいこの曲、まさか…まさかムックで「アヴェ・マリア」という単語を聞くことになろうとは…!
うわあああああ一体どうしちゃったのかしらとビビりながらインタビューを読むと納得のエピソードが。
そこから迫力のシングル「空と糸」、哀愁漂うメロディアスなナンバー「hanabi」へと繋がるラストの流れも素晴らしい。

ムックもアルバムごとにガラリとカラーを変えてくるので、以前の作品群が合わなかった方も是非聴いてみてください。


太鼓判