ピンブラブログ

音楽と猫をこよなく愛する若干隠居気味のバンギャルブログ。

さよなら「PIERROT」〜総括〜

あー、ようやく本の内容に入れた。

本書でキリトは、BUCK-TICKやX、LUNA SEAに影響を受けて登場してきた「次世代」として登場する。
市川氏との対談を通し、まさに泡沫のようだったヴィジュアルバブル期において、どうやってPIERROTの個性を演出していくか…生き残っていくかなどを試行錯誤していた様子が伺えた。
ヤンキー時代の話、BUCK-TICKに影響された話、hideちゃんと一緒に飲んだ話などなど、表側からはなかなか見ることのできない彼の裏側が書かれている。
当時の事務所の方針で「LUNA SEAの弟分」みたいな位置付けにされそうになったとき、「冗談じゃねえ!」ってアイジと一緒に断った話とか(ちょっとキュンキュンした)。

先人たちをリスペクトし、それでも「先人たちはどうであろうというと俺には関係ねえ、俺は俺だから」という力強い精神、バンドを底上げする実行力があったからこそ、PIERROTは2006年まで生き残ることができたのだろう。
PIERROTは、前時代のヤンキー文化(縦社会での下克上)を受け継いだ最後の大物バンドだった気がします。

まあ、結局PIERROTは解散したけど、それがまた面白いんだよね。
バンドは生き物だから。

一見、突っ張っているように見える彼の弱い部分は、キリトソロの歌詞なんかを読むと手に取るように分かる(どう考えても今不安定なんだろ!お兄ちゃん寂しがり屋さんだからアッー!みたいな)。
完璧な人間じゃないから余計に、ファンを惹き付けてやまないんだろうね。

(Angeloの歌詞もだいぶPIERROTを引きずっていたけど、最近はソレも薄れ、PIERROT時代のストーリー性を取り戻しているように思う)

PIERROTは信者も多い反面、アンチもやたら多かった。
2chにPIERROT関連で何本スレ立ったよ?(今でも各板に存在するけど笑)
さまざまな意味で問題だらけのバンドだった。
あの頃の異常な熱気は一体何だったんだろうと懐古しつつ、V系史におけるポジション的にも非常に特異で、興味深いバンドだったと思います。


4812421918私が「ヴィジュアル系」だった頃。
市川 哲史
竹書房 2005-07

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つーか弱々しいお兄ちゃんもえ↓